悪魔ベリアル。死海文書や聖書正典・外典・名だたる悪魔学の書物etcに頻繁に登場する為に非常に有名
「無価値」「無益」「反逆者」を指す名を持つ大悪魔
燃え盛る戦車に乗っている美青年・天使は端正な顔立ち、美しい外見、優雅さと権威に満ちているのだが
その魂はすこぶる醜悪で、地獄でもっとも放埒な、卑猥で、悪徳のために悪徳に熱中する精神の持ち主と言われている
「高潔」「美徳」の意味を持つ力天使から堕天したのはベリアルなりのエンジェルジョークの一つかもしれない
その実力は非常に強力なもので数々の書物にてサタンやルシファーと同一視、またはそれに次ぐものと言う扱いを受けている
かつて天使だった頃にはサタナエル(サタネル)と呼ばれていたが神の似像を拒み、堕天しサタン(サタナス)と呼ばれるようになった
更には自分こそが第一の天使であったと公言して憚らないという
上記の経緯から格の高い存在であるがその本領は恐るべき話術の巧みさ、弁舌により他の存在を「欺く」事にある
かの有名な「ソドムとゴモラ」をあらゆる悪徳で堕落させ、滅びの道へと導いた元凶と言われ
キリストを告発し、キリストの無罪の代わりに地獄に堕ちた魂の支配権を勝ち取ったとされる
更には天使の反乱に賛同した者の大半がベリアルに唆された為という文献もあるとか
こんな出自のためか「傲慢」の大罪を司る悪魔として扱われることも
ソロモンが使役した七十二柱の悪魔としても名を連ねており、ビレト・アスモデウス・ガアプと並びこれらを従える首領であったとされる
そんな存在であるベリアル。悪魔界の超ビッグネームなのだ