一度盆よりこぼれた水は再び盆に戻ることはありません、
それと同様に私と貴女の縁も二度と元に戻ることはないのです。
中国奇書「封神演義」の主人公。太公望は通称であり、本名は姜尚(呂尚)、字は子牙または飛熊。
太公望の名は、周の武王(弟説もあり)より「彼こそ我が太公(周の文王)の待ち望んでいた人物である」と評されたことに由来する。
古代中国において周代の政治家であり、六韜、三略を書き残した(とされる)世界最古の軍師、呂尚がそのモデル。
本作においてコラボキャラを除くと極めて珍しい、実在の人物(を元ネタとするキャラ)をモデルとした神姫である。
主人公なのにRwwwとか思われるかもしれないが、そもそも彼女は軍師であり本来最前線で戦う立場ではない。そんなもんは武闘派の連中に任せておけばいいのである。
実際、妲己に処刑されかけて自殺(に見せかけて逃亡)したり、申公豹に逆恨みされ封神榜を奪われかけたり、王魔の宝貝「開天珠」に打たれて死亡したり、
魔家四将にフルボッコにされて白旗を掲げかけたり、姚賓の呪いによって魂を抜かれたり、趙公明に鞭で殺されたり、火霊聖母に殺されかけたり、
なんとか逃げたと思ったらまた申公豹に狙われたり、呂岳の瘟㾮陣に陥り殺されかけたりしている。
また太公望殿が死んでおられるぞ!
・・・一応、彼女の名誉の為に補足しておくが白星もちゃんとある。高友乾を打神鞭で打ち殺したり、聞仲の金鞭を打神鞭で叩き折ったり、趙公明を呪いの藁人形七箭書を用いて呪い殺したりしている。
また軍の運用においては文字通り最強クラス。要するにガチンコの個人戦が苦手なだけである。
現代日本においては某人気漫画の影響で風属性のイメージがつきがちだが、本来の打神鞭は「相手の精神を打ちつけ精神ダメージを与える宝貝」なので別段風属性というわけではない。また前述の通り物理攻撃も強力。
玉石琵琶精(王貴人)が太公望のもとを訪れた際、火眼金睛で動きを封じ打ち殺し、また彼女が妖怪であることを証明するために死体を三昧真火で焼き正体を暴くなど、火に関するエピソードもちゃんとある。
太公望の逸話として覆水盆に返らずの故事が有名。
太公望がまだNEETだった頃周の文王に使える以前、太公望の妻は働こうともしない夫に対して呆れ果て離縁をつきつけた。つまり望ちゃんはバツイチ
その後、周より斉王に封ぜられた太公望の元にかつての妻が現れ復縁を申し出たが、太公望は盆の水を床にこぼし妻に向かい「この水を元に戻せたら縁を戻しましょう」と言った。
しかし当然元妻にはそんなことはできず、復縁も叶わなかった。この故事から「一度起きてしまったことは、元には戻らない」という意味の諺となった。
解説冒頭の台詞は、このとき太公望が元妻に向けて放った言葉である。